6月 予兆
仕事が落ち着いてきたので、更新を再開します。
5月に、上司に相談できない苦悩が積もり、6月になっても己を責め続けていました。
上司に声をかける、そんな簡単なことが、何故出来ないのかと。何故、声が出ないのかと。
この時の「何故」は、原因を探るための「何故」ではありません。自分自身を傷付けるための「何故」です。「出来ないなんて、最低だ」の「何故」です。
この時期、一度上司に呼び出されていました。「仕事自体はよく出来てるんだけど、勤務態度が良くないね」と言われました。前回も書いた通り、話し掛けられなくて固まっていたのが、サボっているように見えたそうです。
そして、6月の後半。朝、出勤してきて、いつも通りに自分のデスクに座ろうとしました。
自分のデスクを見た瞬間、PCを見た瞬間、目眩がしました。吐き気がこみ上げました。慌ててお手洗いに行って、そこからはあまり記憶が無いのですが、自分でかなり混乱していたと記憶しています。
どうして?と自問する余裕もなく、わたしは上司に「気分が悪いので帰ります」と申請しました。上司も、顔色が悪いから休んで、と言ってくださいました。
流石にデスクを見て気持ち悪くなったのは異常だと、その日の帰りに考えていました。けれど、精神病かの確信は得れません。偶然精神状態が悪いだけかも、とも思ったりしていました。
一応、念の為に言っておくと、ここまで、いわゆるブラック企業のような側面は職場にありません。
定時に出勤し、定時に帰ります。怒鳴られることもなければ、無理強いされることもありません。理不尽もありませんでした。
ただ。今思うと、ひとつ、引っ掛かることがあります。
職場は、いわゆる身内ノリが強いところでした。ひとりの意見に全員が賛同しないと、という雰囲気がありました。その中でも、わたしの上司だった人は、基本的に気を遣う良い人でしたけれど。
ひとつ。オタクに対して偏見を抱いている人でした。特に女オタクや腐女子に、嘲る目を向けている人でした。
いつも賑わっている場所だったので、世間話は耐えません。ゲームの話もしていましたが、たまに、腐女子を笑う発言がありました。
わたしのツイッターをご存知の人はよく知っていると思いますが、わたしは腐女子です。女オタクです。
上司に対して、怒りはありません。ただ、この人に自分を見せてはいけない、と、思ってしまいました。きっと嘲笑われるだろうと。小さな世界にその嘲る視線が広まって……と考えると、怖くなりました。実際、自分を抜きにしても、高校生のような上下関係があったところだったので。
そういう意味でも、自分をひた隠すのに必死になっていたところはあったな、と今は感じます。そして、それを、「社会人はこういうもの」と誤魔化していました。
自分を隠していて当たり前。自分を見せなくて当たり前。自分を押し込んで当たり前。
家でも会社でも、そうして過ごしていました。当たり前のことなので、愚痴を言うこともありません。
……さて、ここからは、実を言うと休職するまで記憶が薄いです。もう病が始まっていたからだと思いますが。8、9、10月はまとめて投稿したいと思います。