次は戦場で会いましょう

かんがえたことを書き記す。

自由と忙しさと、えがお

彼氏さんが会社を辞めて、三ヶ月が経とうとしている。フリーランスとして駆け出した彼氏さんは、毎日MacBookと向き合う日を過ごしていた。

「通勤時間がなくて良い」「会社にいたときよりも早く時間が過ぎる」と笑ってこぼしていたのを聞いたとき、ああ、この人に後悔はないのだなと、そう思った。

 

ただ、その代わりに、「休みの日」という概念がきれいに消えた。月曜から日曜まで、前も、今も、彼氏さんに「休みの日」はない。あまり彼の仕事をまじまじと見ないようにしているけど、少し目を離した隙に、いつの間にか彼は手にスマホを持ったり、MacBookを膝に乗っけたりしている。三ヶ月、彼はおそらくわたしより、MacBookと向き合う時間の方が長かっただろう。フリーランスって、そういうものなのかな。

満員電車という拘束がなくなった代わりに、完全な自由時間はなくなったというわけだ。こういう生活を、彼は覚悟していたみたいだけど、わたしは理解してから受け入れなくてはいけない。この三ヶ月、それが少し大変だった。「今日、休みだからゆっくりしよ」が言えないのは、案外寂しいものだ。

 

良いことと、悪いこと。メリットとデメリット。背中合わせのように、ぴったりとくっついている。くっついているから、お互いの体温をじんわりと感じられる。

だいじなのは、そのメリットとデメリットが、自分に合うかどうかだ。そう言うのは簡単だけど、自分に何が合うかなんて分からない。だから多分、人は何をすればいいのか迷う。目の前の暗闇をこわがる。どこに突破口があるのかは、自分で探し出すしかないから。

誰かが決めてくれればいいのに。そう思いながら、決められた道はきっとつまらないから、自分で見つけたいと思う自分もいる。メリットとデメリット。背中合わせの体温。

まだ次の仕事が決まっていないこともあって、ぼんやりと枕元でそんなことを考えている。色んなことに興味を持ったり、色んなことに興味をなくしたりしながら、行ったり来たりをくりかえして、「あーあ、だめだな」と息を吐いて終わる。

 

それでも笑顔は忘れたくないから、彼氏さんといるときは、甘えて笑って切り替えようとする。

あーあ、だめだな。でも今はだめでもいいんだ。忘れなければ良い。忘れなければ、なんとかなる。やらなければいけないということを、忘れなければ。

落ち込んでも、泣いても、暇を潰していても、分からなくても、忘れなければ良い。そう思いながら、この何日かを過ごしている。明日はどうやって、この暗闇を進もう。

 

とりとめのない話になってしまいました。これも今迷っている証拠ですね。

涙で画面を滲ませながら、この文章を書いています。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

彼の笑顔の写真が、いつの間にかスマホに増えていました。きっと彼から勇気をもらっているのだと思う。