次は戦場で会いましょう

かんがえたことを書き記す。

神経質に優しいボールペン「ブレン」のはなし

今日は、いつもの考え事ともまた少し違う話をしたい。と言うのも、偶然東急ハンズで買ったボールペンが、それはもう良い出来栄えだったからだ。正直びっくりした。今まで「書き心地がよすぎて無駄に字を書いちゃう」なんて夢物語だと思っていたけど、今日の仕事中、いつもより1,5倍多いメモを取っていた。

 

夢物語が現実に。そんな魔法のアイテムがこちら。

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ゼブラさんが出している、ブレンというボールペンです。詳しくはこちら。

https://www.zebra.co.jp/pro/blen/

簡単に言えば、「字を書くときのストレスを排除する」という、今までにないコンセプトで開発されたボールペンです。サイトがおしゃれで素敵なので、詳しい仕組みはぜひサイトを参照してください。

いろんなブログでレビューが載っているので、そういうものを参考にしても良いと思います。

 

わたしが買ったきっかけは、ズバリ、デザイン。このパステルピンクの色合いがたまらない。大好きな色です。ノック部分の楕円もなめらかでおしゃれ。

元々文具は好きで、学生時代は万年筆やボールペンにはまっていた時期があったわたし。

社会人になってからも手書きのメモが好きで、上司や先輩に教えてもらったことはすべてノートにメモ。でも、昔から油性ボールペンが苦手だった。油性ボールペンの、書いたときの線がてらてらと光る感じと、線がしゅっと引かれない感じがすごく苦手だった(こればかりは感性の問題なので、今思えば仕方ない)。かの有名な油性ボールペンも、書き味はなめらかだけど、書いた後の線がどうも「しまらない」のが苦手だった。

 

そんなわたしの最近までの相棒は、サラサドライだった。くっきりと切れ目なく書かれる線、マットな質感、どれをとっても好みだった。それでも、いくつかの欠点はある。

ブレンは、その欠点を見事にクリアしつつ、ストレスフリーな使い心地を届けてくれたのである。まさにあっぱれ、ブレン様、ありがとう。

 

○ブレンは水に強い

今の職場では少なくなったが、前の職場はエアコンがあまり届かない場所にデスクがあったので、じっとりと腕に汗をかきながら仕事をしていた。

汗がノートについたとき。サラサドライのような水に溶けるインクの場合、とても恐ろしいことが起こる。つまり、こうだ。

べたっじわっパー。

せっせと汗水垂らした分、書いた文字がパー。ちゃらけて言っているが、大事なメモが汗に流れて結構へこんだ時もある。

しかし!ブレンは違う。試しに水をノートにこぼしてみたが、滲んでいない!まるで何事も無かったかのように涼しい顔をしているのだ。水がこぼれた?そう、それが?と。この時点でわたしは拍手喝采だった。夏のお供決定の瞬間だった。

ブレンは油性でも水性でもないエマルジョンインクという、ゼブラでしか扱っていない油と水の間のような特殊なインクを採用している。なので、油性の質感が苦手だけど水に滲んでほしくなかったわたしにはとてもぴったりだったという訳だ。

 

○ブレンは持ちやすい

わたしはボールペンを持つとき、すごく下の方を持つくせがある。

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これは何度か治そうとしたものの、自然とずるずる下がってきてしまう。何が困るかというと、上の写真でいうと黒いラバーグリップとプラスチックの間に中指が来ているのがお分かりだろうか。これ、長時間使っていると、中指にグリップの先が当たってかなり痛い。上の方に持ち直して下がり、上の方に持ち直して下がりの繰り返しになっていた。

さてブレンはというと、こちら。

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最早天晴れの言葉しか見つからない。下の方を持つ人でもグリップの切れ目が中指に当たらないデザインになっているのだ。これはわたしにとって本当に革命だった。

ブレンは「シームレスなデザイン」を謳っているが、このような持ち手にまで気配りをしてあるとは……!と、好感度がうなぎ上りの滝登りだった。見かけで惚れて買ったものだったが、見かけ倒しではないとは素晴らしいことだ。

 

○ブレンは気が散らない

わたしは職業柄、ボールペンを持った状態でマウスを動かしたりする。そうすると、普通のノック式のボールペンだと、ペン先を出している場合、必ず凹んでいるノック部分が動いてかたりと音を立てるのだ。マウス、ノート、マウス、ノート、と行ったり来たりするたびにカチャンカチャンと小さく鳴る。わたしはこれが嫌なので、メモが終わる度にペン先を戻していた。細かいことかもしれないが、仕事中は集中しているので少しの音が気になってしまうのである。

そしてブレンはなんと、もうお分かりだろう、ペン先を出して振っても傾けても音がしないのである!

直立不動、悠然と佇むその姿は、圧倒すらされる。まさかここを気にしてくれるボールペンが現れるとは夢にも思わなかった。もちろん、書いてる途中もカチャカチャ言わない。ペン先が猛威を振るうだけで、軸は大人しいものだ。

サイトでは書き心地についてが詳しく記載されているし、実際ゼブラさんのこだわりもそこなのだろうけど、そのストレスフリーな書き心地を生かすためにストレスフリーなデザイン設計をしているということなのだろう。素晴らしい!

 

ここまで褒めちぎっておいて何だが、ブレンは集中が求められる職場でない限り絶賛はされないかもしれない。大半の人は試し書きをして購入するが、その時は書き心地のみを見ている可能性が高い。

 

これははっきり言いたい。ブレンの良さは試し書きでは分からない。

なぜなら、「書き心地がいいボールペン」なんていくらでもあるし、そもそも「書き心地」なんて人の好みによるところも大きい。

文字を線をたくさん書いて初めて、ブレンの最大の良さ、「いつも一緒にいるけどいつの間にか助けられている」が実感できるのだ。他のボールペンに持ち替えた時によく分かる。使っている感覚が違うので、もう俺はお前なしでは生きられないになってしまう。

ボールペンで文字を書くとき困ったことがあったりしたら、これを機にブレンに変えるのも手だと思う。なんせ1本150円だから。

筆記に強いこだわりがある人にもおすすめしたい。このボールペンはとことん「アレルギーフリー」みたいなボールペンなので、どんな人にも扱えるだろう。気軽に買っちゃいなよ、なんせ1本150円だし。

あ、調べたところパステルカラーのブレンは8月30日から販売予定らしいですが、イオンや東急ハンズに売っているところはあるみたいです。数量限定らしいので買うならお早めに。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

物に「科学」を感じると、純粋な好奇心と文化の発展に嬉しくなりますね。